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Casey Chen 『フュージョン』1/2


【Profile】

-Casey Chen-

シドニーのインナーウエストを拠点に活動するアーティスト。

2020年ナショナル・アート・スクールでファイン・アートの学士号を取得。

陶芸を専攻し卒業。

同年にハービー・ギャラリーズ・ナショナル・アート・スクールの年次展覧会賞を受賞。

2021年3月には、バサースト・リージョナル・アート・ギャラリーで

初の個展「Lazy Dynamite」を開催。




作品を作ろうと思ったきっかけと、いつ頃から制作を始めたか教えて下さい。

――もともとは絵を描くことが好きで、絵画をメインに制作していました。

ですが、美大では、陶芸を学ぶ事を選びました。

美大で陶芸を学ぶまでは、粘土でしか物を作ったことがなかったんです。

初めて轆轤を使って陶芸をした時に、自分の作品に陶芸を取り入れたい!と強く思って、

陶芸の作品や、鍋に絵を描き始めたのはきっかけですかね。


Caseyさんの作品は、民俗学、神話、ポップカルチャーのミックスでとても興味深い組み合わせですが、なぜこの組み合わせなのですか?

――フォークロアや神話を読むのが好きなんです。これらの物語は、ポップカルチャーの中で時々取り上げられたり、繰り返し語られたりしてるんですけど、それは、人が共有する不朽の物語だからだと思っています。


自分で作った陶器に絵を描いているのですか?それとも、市場にある焼き物に絵を描いているのですか?

――自分で陶器を作っている時もあります。その時は、型を使って作るか、轆轤で皿や鍋を投げて作っています。絵は焼き物が出来てから、その焼き物に描いています。普段は好きなデザインを選んでフォトショップで加工してから器に絵付けをしていますね。



作品に浮世絵のデザインが多いように感じました。これはご自身の文化やインスピレーションと関係があるのでしょうか?

――浮世絵は芸術として非常に永続的なものだと思いますし、あと私にとって芸術としての魅力がすごい感じるんです。そして、現代的なものとしてのアクセスや応用のしやすさも関係していると思っています。浮世絵は、私の作品のテーマやモチーフになっている中国や日本の陶磁器の古い例のように、私の最大のインスピレーションの形だと思います。


浮世絵があなたにどのような影響を与えていますか?また、他にも刺激を受けたものがあれば教えてください。

――浮世絵は私にとって、大きなインスピレーションの源です。浮世絵の作品の幅広さと豊かさが気に入っているんです。また、既存の磁器からも多くのインスピレーションを得て、その形やデザインについて考えますね。歴史的に見ても、陶芸の世界では、既存の多くのスタイルを自分の作品に取り入れることが奨励されているように思います。私の作品でも、見たことのある壺や花瓶から多くの視覚的なテクニックを取り入れたり、使ったりして、それを実践している事が多いです。

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