――作品の強みは何だと思いますか?
私の考えでは、オリジナリティと色の自由さだと思います。多くの人が「こんな作品は見たことがない」と言います。私のアーティストとしての最大の目標は、自分のアイデンティティを守ることであり、自分自身でいる事です。 そして、アーティストとしてのキャリアにおいて最も重要なことは、言語の探求だと思っています。私の作品を見ていただければ、すべての作品をつなぐ言語が見えてくると思います。私は自分自身の純粋さを無くさないようにして、自分の言語と違う可能性を探しているんです。油絵を描いている最中には、それを探すタイミングがあまりないのですが、デジタルの場合は、描きたいものを毎分毎に変えられるので、それができるんですよね。それが私の言語です。
私自身の言語を作品中で使うことによって、他の作品とは、似ても似つかない作品になると思います。
――目に見えない記憶や感情などを描いていると、大変ではないですか?
私にとっては、見ているものを描く方がとても難しいんです。
――それはなぜですか?
私のアートは、平和、自由、インスピレーション、浮遊感の状態に身を置くので、私にとっては隠れたプロセスなのです。それが、間違いがないんです。
例えばですが、ジャズは最初にいくつかの音符だけを与え、その後は自由に演奏しますよね。それと同じように、私の場合、背景の色や方向性やムードを設定して、その後は自由に描いていきます。私はアーティストではなく、アートの一部なのです。
――COVIDがあることでアートシーンがどう変わると思いますか?
難しいですね。今のアートシーンは一般的に非常にチャレンジングです。COVIDは明らかにアートの売上にも影響を与えています。この状況でアート作品を買う人はあまりいないと思うのです。でもその一方で、インスタグラムのようなデジタルでつながることが奨励されている人も多い。私の作品はデジタルで見せることを前提としているので、私にとっては大きなスペースや大きなギャラリーではなく、モニターが1台あればいいんです。
でも実際には、「デジタルではなく、キャンパスの作品を売っているのか」と聞かれることが多いんです。デジタルの場合は、何年経っても作品の状態が変わらないので、デジタルアートは、未来のアートだと思っています。
私は、アートシーンに大きく関わっているわけではないので、詳しくは分からないですが、これからは、アートもデジタルが中心になっていくんだと感じています。
実際に私の作品を展示したいと連絡をくれたオンラインギャラリーは沢山あり、有り難い事に、私の作品を展示してくれています。コミュニケーションのプラットフォームが増えて、思ってもいなかった人とのコミュニケーションは、とても面白いです!
だから、オンラインに移動することはうまくいくと思うし、面白いことだと思う。
そして、インスタグラムは、自分の作品を世界に知ってもらう為には、とてもパワフルな方法だと思っています。
――次の目標は何ですか?
目標は、プロデュースして作品をより多くの人に見せることです。インスタグラムは素晴らしい場所になっているので、しばらくはそれを維持して、自分のコミュニティを広げていきたいと思っています。展示会をすることにはあまり興味がないのですが、インスタグラムでは誰でも無料で作品を見ることができます。ギャラリーや展示会に作品を送ることは、オープンにしていますが、販売する事に重きをおいているわけではありません。でも、こんなにも私のインスタグラムをフォローしてくださる方がいて、買いたい人がいることに驚いているんです。なので、そのための限定作品もこれからは作っていきたいです。
Instagram:
@guillermo_arismendi
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