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Helena 『画面とキャンパスの結びつき』2/2


――インスピレーションはどこから得ていますか?

オンラインサイトで新しい靴を見に行った時や、切望している時など、様々な感情が入り混じっている時だと思います。オンラインで色々なものを見て、フォトショップで実験して、オブジェクト等の組み合わせで面白い関係性を見つけようとしています。


――作品に青が多い印象を感じたのですが、何か理由はありますか?

単純に青が好きっていうのもあるんですが、キャンバスで描かれた油絵を見ると、画面を見ているような感覚になるほど強烈な色なんです。それもまた画面とキャンバスの強い結びつきなんだと思います。そして、実際に油絵の青を見ると、平面の画面を見ているような感覚になるんです。



――これまでに展覧会をされたことはありますか?

今、アイスランドで1月に開催される初の個展に取り組んでいます。

以前だと、グループ展に参加したことがあったのですが作品を作る数が決まっていたので思うように時間をかけて進めることが難しかったんです。今回は同じプロジェクトに沢山の時間を使って取り組めているので、とても嬉しいです。ただ、ずっと絵を描き続けているので、マラソンをずっと続けているような感覚はしますね。今はチャレンジする時なんだと思ってます。


――作品の強みは何ですか?

デジタルとリアリズムの組み合わせ、ディテールのコントラスト、そこが一番の強みだと思います。


――作品に望むことは何ですか?

絵の中にある何かへの憧れや欲しがる気持ちを、みなさんなりに共感してもらえればいいなと思います。後は、欲しいものや憧れの物が手に入らない時の感情を絵の中にあるユーモアから組みとってもらえたら嬉しいです。


――現在の状況はアートシーンに影響を与えると思いますか?

そうですね......。少なくともここ数ヶ月は、だいぶ変わってきていると思います。

世の中がオンラインに移行したことで、世界中の誰もがアートを扱ってる私達を探しやすくなったとも思うんです。後は、少しずつですが、アートに触れやすい世の中になってきているのも良い事だと思います。今後はオンラインでの展示会が増えたり、ショールーム、インスタグラムでのコミュニケーションの仕方など、どちらにしても確実に変わっていくかな、と思っています。オンラインで展示会ができることは、場所を気にせずに参加できる人が増えるので、すごく良い事だと思います。この間オンラインの展示会ツアーをやっている人を見ていて、それもいいなと思いました。

ですが、オンラインでアートに触れた時と、実際にアートを見た時とは、同じようなスケールやディテールの感覚は得られないのではないか?とも思っているんです。完全にオンラインになってしまうのは悲しいことだし、それに嫌気がさしてしまう人もいると思います。なので、作品を実際に見る時の気持ちとは、感じ方が違ってくるのだろうなとも思いますね。


――次の目標は何ですか?

1月の展示会ですね。私の作品は憧れをテーマにしていますが、透明感のようなものへと移行していく予定です。油絵で透明感を表現するのはとても難しいので、それが大きな一歩になると思っています。




Instagram:

@helenamargret


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